現在、日本人ひとりあたりの1日の水消費量は、平均で300リットルといわれています。これはいつもの暮らしの中で使う、飲料水、すい事、おふろ、洗たく、トイレなどで使う水道水の合計で、2リットルのペットボトルにすると、なんと150本分です!
日本は、カナダ、アメリカ、イタリアに次いで水の消費量が多く、世界の平均消費量に比べると約2倍の量です。水がこれだけ使える理由は、日本の気候がわりと雨に恵まれ河川に豊富な水があることはもちろんですが、日本にはダムなどによって、水をためておける高い技術と施設があることが大きな特ちょうです。
世界の人口は、すでに70億人を超え、そしてこれからもどんどん増えていくことが予想されています。
この100年間で、わたしたちの生活はどんどん便利になり、生活や工場などで使用される水の量は約6倍になったといわれています。
さらに、アジアや中東などの新興国では、人口増加や経済・産業の成長で、水の使用量が拡大することが予想されています。
生活産業排水のたれ流しなども深刻な状況です。
これらの国々に、日本をはじめとした先進国が持っている、水をキレイにするための技術を整備する必要性があるのです。
人間の体の約60%は水でできています。新生児だとこの数字はさらに高く、体重の80%をしめています。
水は命の根源をなす物質であり体内の水は、1ヶ所にとどまることなく、血液などの姿で体中を循環し、各細胞に酸素や栄養を運んでいます。
体の水分が少なくなると、体の調子が悪くなり、ひどい場合は生命が危険な状態になることもあります。人間の体のうち、血液の90%は水というのはわかるとしても、人の脳も80%は水でできています。ものを見るための目の網膜も92%は水で、人は水に写してものを見ていることになります。
地球に生きる人々や生物にとって、水は宝物なのです。