日本は、水をキレイにする技術も高く水道や下水道が、全国的に広く整備されている国のひとつ。島国で雨も多いため日本でくらしていると、水が足りないという危機を感じることはあまりありませんが、世界を見わたすと、発展途上国の水の事情はとても深刻です。
メタウォーターは、水をキレイにする技術で、世界中のだれもが、いつでも、どこでも、安全な水を利用でき、安心して生きていける社会のためにがんばっています。
たとえば、都市の開発が進むと排水が増え、湖や川の汚れが進みます。
今までの急速ろ過方式などの浄水処理では、水道水のカビくささや有害な物質をとりのぞくことができない場合もあります。そのため近年ではオゾン(O3)の力を活用した、オゾナイザという設備を使って「高度浄水処理」という新しい方法を導入し、より安全で、おいしい水づくりをはじめています。
急速な産業の発達や人口増加で水需要が増した20世紀。大量の水をスピーディに浄水処理する「急速ろ過」が普及しました。しかし、沈でん池やろ過池などの広大なスペースが必要であり、またあらい砂でろ過するために安全性の管理の点で課題を抱えていました。そして急速ろ過の誕生から約100年。こうした課題を解決する水道事業のイノベーションとなったのが、「膜ろ過」です。メタウォーターのセラミック膜ろ過システムなどの水道用「膜」は、省スペースで安全性も高く、ランニングコストも削減できます。国土のせまい日本だからこそ、工夫をこらして新しい技術を開発できたと言えます。この膜処理技術は、日本が世界をリードする分野で、日本のメーカーが世界シェアの約5割を誇っています。
浄水場などから家庭などへ配水される際に水道管から水が漏れる割合を「漏水率」といいます。
漏水率は、メキシコ市で約35%、ロンドンで約26%、モスクワ、マドリードで約10%。世界の大都市の平均は10%前後とされている中で、東京都は3.6%という驚異的な実績数字を誇っています。理由は「地面の上に探知機を置いて耳で聞いて漏水個所を発見する」といった職人芸の伝承に力を入れていること、配水管の劣化対策では、総延長26,000kmに及ぶ鉄製や鉛製の水道管を60年代から約40年かけて交換してきたことなどがあげられます。
日本は「水の豊かな国」ですが、日頃から、地道に点検を行い、水道の改善を続けてきたのです。